小型機墜落の報
6月3日(土)のネットニュースで事故を知りました。
今回のニュースで特筆なのが、事故機に登場している人自身からの連絡です。
携帯電話の威力
小型機では、大型の無線機は搭載することが少ないので、必要最低限のVHFしか搭載していない機体がほとんどです。
日本各地を飛行する時には、無線中継してくれるポイントがありますが、それも山の中では通じないことが多いです。
しかも、高山岳地帯であれば余計に電波の到達距離が低下します。
そんな時に、最後の手段として活用できるのが携帯電話です。
無線が通じない、でも連絡をしたい。
低高度を飛行している時には、携帯電話が通じる場所が意外とあるんです。
過去に、防災訓練で飛行中に無線が通じなかったので、携帯電話で連絡を取ることを試したことがありました。機内の騒音がすごいのですが、ヘルメットの中に無理やり携帯を突っ込んで見たら、意外と通じることがわかりました。最近では、イヤーマイクを使えばスマホでも十分使えると思います。
(各社の運航規定により使用、持ち込みをしないところもあると思いますが。)
小型機からの通報
今回は、事故機搭乗者からの事故通報です。おそらく立山の観光地でしたので、携帯電話のアンテナが近隣にあったのでしょう。
事故当日は、霧がありヘリコプターを使った上空からの捜索で事故機を発見できなかったようです。
情報によると、4人が登場していて2人の意識がないとのこと。残る2人も足が挟まって動けないと言っています。山中は気温が下がるので、早急な救助が必要になります。早朝は、雨雲が残り雲が多い天気のようです。地上の捜索隊が早期に発見してくれることを願います。
捜索する側から見た、小型機事故の特徴
みなさんが、航空事故をイメージする時、おそらく大炎上している映像を思い浮かべるかもしれません。
数年前に、調布飛行場を離陸したばかりの飛行機は墜落したもテレビ放映で火災現場を見た記憶がある人が多いと思います。
しかしながら、軽飛行機が山中に墜落した時には、あれほど大きな火災にはならないのです。
搭載燃料の差です。
火災の多くが、航空機に搭載している燃料に引火して火災が起き、その火炎により周辺の木が燃える。
私も、初めて捜索に行った時にはそのようなイメージを持っていましたので、事故機が発見された現場を後から確認した時には、その状況に唖然としました。
火災もなく、木も倒れてる箇所が少なかったのです。
山腹にまっすぐ突っ込めば、上空からは事故現場がわかりにくいのです。
まとめ
事故原因はおそらく色々とあると思いますが、搭乗者の無事と捜索する方々の安全を祈ってます。