折れない心というものは、いつ、どのように身についていったのか?
何かのセミナーに参加したから、身についた。
親の教育が厳しかったので、身についた。
パイロットの教育が厳しかったので、身についた。
信仰する宗教のおかげで、身についた。
中学校からやっている柔道のおかげで、身についた。
みなさんは、自分の 「折れない心」 ってどこで見につけましたか?
こんな回答が多い
この質問をすると日本人の良いところとして、こんな反応が返ってくると思います。
「いやいや、私なんて心が弱くて、いつも折れまくりですよ。」
でも、逆にこんな答えも帰ってきます。
「折れたことなんてないから、折れるやつの気持ちがわからない!」
これ、昭和生まれの体育会系上司に多い回答です。
折れない心の概念
折れない心、という言葉自体は概念的なものなので、少しづつ具体化して考えていかなければ、正直自分でも理解しづらいです。
具体化して行く作業というのは、やってみたり、やった結果自体は他人から見ると、大したことではないものです。
「そんなの当たり前じゃない?」 なんて言われちゃいそうです。
具体化していくことで唯一成果が出るのは、
「本人だけ」です。
ですので、自分自身が考えて、自分に向き合い、自分の中にある折れない心のリソースを引き出したり、自分にないリソースを身につけたりしなくてはいけないんですね。
職場と家庭でのストレス状態
毎日、仕事に追われている。
毎日の子育て家事で自分のことを考えるゆとりがない。
確かに、その通りです。自分のことで精一杯ですよね。
私もそんな日々を送っていましたし、今でも時々そのような状態になります。
そんな状態がいつ好転したのか?
悩んだ時に読んだ本やブログ記事でヒントをつかんだこともあると思います。
一番影響力があったことはなんだろう?
そう考えると答えは一つでした。
「自分自身の本来の強さを引き出せる場所に行く」
瞑想や山籠もりでの修行という面でも、どこかに行くことになりますが、今回お話ししたいのは、そういった人が集まる場所に行くという意味です。
私にとってのそんな場所は、
・好きな作家さんが開くセミナーやその懇親会会場
・同じ夢を持って集まった人たちの勉強会
・ストレスなく集まれる友人との食事会
・自分がなりたいと思う理想像に近い人との面談
自分を認め、他人を認め、そこにいていいんだと思える場所。
普段の職場、家庭環境では味わうことができない、本体の自分との出会い。
そんな場所、ありますか?
安心と安全 ー 素の自分をさらけ出せる場所
素の自分をさらけ出す。
女性で言えばすっぴんでもいられる場所。これは家の中でしょうか?
家の中って、安心と安全がありますよね。そんなところだったら自分の素の姿をさらけ出せると思います。
男性で言えば、夜の飲み屋で綺麗な女性と飲んでいる時に素の自分になっている時が多くないですか?(酒がなくてもです。)
ここでも、安心や安全が確保されていると思います。
安心と安全があれば素の自分をさらけ出せますよね。でも、もう一つ条件があると思います。一人で家にいて「すっぴん」でいて自信が持てますか?飲み屋で綺麗な女性が横にいて酔っ払っていて、本音を話しできますか?
前向きな言葉 ー ポジティブな姿勢
友達が遊びに来て、お肌のことを褒められたり、化粧がなくても全然綺麗!なんて言われたら自信が湧きませんか?
飲み屋で女性から、今回の失敗は次回の成功の素ですよ。なん言われたら元気が出ませんか?
安心で安全な場所、そして前向きな言葉姿勢を得られる場所。そんな場所が必要ですね。
安心、安全、ポジティブ
この言葉、昨年知り合った方が所属している団体で言われている言葉です。
この団体の紹介は後日改めてします。
今回、社会性というテーマで折れない心を身につけることを書こうと思った時に、この団体に所属している人達が思い浮かびました。
もちろん、安全、安心、ポジテイブだけで折れない心が身につくかというと、一概には言えませんが、この方々と一緒にいると心が軽くなるんですね。
それは、自分の真の姿でいらる、その姿を認めてもらえる。そんな場所だからです。
折れない心の柱
折れない心は、4つの柱からなっていますが、その一つである社会性は、
・コミュニケーション
・他者との繋がり
・社会的被支援
・チームワーク
以上の4つの要素からなっていると、私の講座ではお話ししています。
一人では得られることができない、複数人での力を自分の力に変えることができる、社会性の要素。
一人一人が社会性を意識して行動していけば、その所属する組織が、社会性という柱を太くすることができ、組織自体が折れない心を育む場所に変化していきます。
でも、それまでの間は自分一人だけでは組織を変えることはなかなか困難ですね。
そんな時は、先ほどもお話ししたように、そういった場所に自分を置いてみる。そんなことからスタートするといいかもしれません。
まとめ
私も、安心・安全・ポジティブを掲げる団体のコミュニケーション講座を受講し、この団体でも講師になりました。
ここには、自分の折れない心を保つための要素があります。そして、この団体に足りないものを私が提供できるかもしれません。そのことにより、自分の最終目的である、日本全体が折れない心を持ち、困難な状況にも耐え、そこから成長していくこと、につながると思います。
折れない心を身につけるための、一つの要素ですが、最大の要素とも言えるコミュニケーションを含む社会性。
昔の日本には、普通にあったコミュニティーが今は自ら探して所属する時代になりました。
自分にあった居場所を見つけ、そして、そのあとは自分が居場所の良い場所を作り上げていく、そんな活動を広げていきたいです。