元空自のレスキューパイロットが折れない心を伝えています。
みなさん、こんにちは。
いつもブログを読んでいただきありがとうございます。
最近、フェースブックでお友達になった方のお子さんがパイロットを目指していると聞きました。
パイロットってどうやったらなれるの?
高校生時代に、そんな問いに答えられる人は周りにはいませんでした。
今日は、そんな方に高校卒業資格だけでパイロットになれる道があることをお知らせします。
日本唯一のシステム
私は、昔から宇宙に興味がありました。
昭和の終わる頃、日本の宇宙開発は過渡期で、当時はJAXAではなく、複数の開発機構がありました。
2003年10月1日付で日本の航空宇宙3機関、文部科学省宇宙科学研究所 (ISAS)・独立行政法人航空宇宙技術研究所 (NAL)・特殊法人宇宙開発事業団 (NASDA) が統合されて発足した。(引用:wikipedia 宇宙航空研究開発機構)
今では、H-ⅡAロケットなどで、自国の衛星を打ち上げることを誰も特別なことと思わないと思いますが、当時は失敗続きでした。
そんな中、アメリカのスペースシャトルは夢のある存在でした。
もちろん、事故など悲しい事件もありましたが、飛行機のような形状の宇宙船が、宇宙で任務を行い、大気圏に再突入する。
昔、飛行機モノのゲームがゲームセンターによくあって、最終面がスペスシャトルで宇宙空間からの着陸でした。(これが難しい・・・)
その宇宙船であるスペースシャトル、操縦していたのはどんな人か知ってますか?
空軍、海軍のパイロット出身者だったんです。
宇宙船は軍隊のパイロットが操縦するんだ!
当時、中学生だった私は日本も将来、有人宇宙船を開発したらパイロットは自衛隊から選ぶのでは?と、考え密かに募集要項を調べました。
航空自衛隊の姿形を見たことなんて一度もなかったです。
それで、よくわからないことは興味が湧かなくなりました^^;
その後、科学者などのエンジニアなどがスペースシャトルに一緒に乗り込むことを知り、、とりあえず理系の勉強をしとくかー、と落ち着いたのを覚えています。
大学受験をするつもりが・・・・
月日が流れ、高校3年生の春です。
引き続き、理系の大学に行くことと、できれば宇宙関連の勉強ができる学部のある大学を目指していました。
母校には進路指導室というものがあって、その担当先生がよく言っていたのが、防衛大学校を受験しなさい、ということでした。
防衛大学校に行けという意味ではないです。
知っている人はよく利用するのですが、この受験日が年内なんです。
だから、大学受験のプレテストで力試しで受験しなさい、ということだったんですね。
受験料も無料だったので、受験申し込み用紙をもらいに行きました。
運命の出会い
当時、北海道の江別市に住んでいましたので、野幌にある地方連絡部募集事務所(略して、地連)に同級生と行きました。
そこには、陸上自衛隊の制服を着た人が何人か居て、募集案内について仕事をしてます。
一通り説明を受けて帰ろうとした時に、地連の人が運命の言葉を・・・
「こんなのもあるよ。君の学力ならチャレンジできると思いますよ」
(若干記憶を美化してます)
渡されたパンフレットを見てみると、なんとそこには航空自衛隊のパイロットになるあるコースが説明されていました。
航空学生
受験科目はそれほど多くなく、入隊後は2年間の基礎教育を受け、その後、航空機の飛行訓練を受ける。
入隊6年後には、幹部自衛官(士官)になり、一人前になる。
ここしかない!!
そう思いました。
だって、
お金がかからずに勉強できる。(自衛官になるので給料が出る)
しかもパイロットになれる。(海上自衛隊のコースもありました)
と、いうことでそこからの私は大学受験の道はすて、この航空学生になることを目指したのです。(続く?)
参考までに、教育部隊のHPと入隊後の生活の模様がyuotubeにありましたのでご覧ください。