折れない心 ーrescue J guy's blogー

元航空自衛隊のRESCUEパイロットが自分のやりたいこと、自分が何ができるかを発見できるようになる、折れない心(レジリエンス)について4つの原則を中心にお話ししてます。また、航空関連ニュースに対しての個人的な感想や意見もアップしています。

折れない心を身につける 心理編 その②

航空自衛隊のレスキューパイロットが折れない心を伝えています。

 

 

 

空飛ぶ女性

飛ぶ女性は綺麗!

高梨沙羅選手といえば、最近キレキレメイクが有名ですね!

 

何気なく朝のワイドショーの時間帯に家にいることが増えて、こういった情報も分館になってきました。

 

メイクがキレキレで綺麗になったんですねー

 

っていうことを今回言いたいわけではありません。

 

でも、女性はすごいですよね。このメイクの技術は尊敬します。

 

気持ちの切り替え

高梨沙羅さんのコーチが言っていたのですが、メイクをするようになってから

 

気持ちの切り替えがうまくなった、そうです。

 

メイクをして、外見も変えることにより戦うモードに入るそうです。

 

記事で高梨さんの過去を振り返って見ると、史上最年少優勝から始まり、デビューから3年ほどで日本人選手(男含む)の連勝記録を塗り替えてきました。

 

しかしながら、前回の冬季オリンピックではまさかのメダル圏外。

 

本人も相当悔しかったのではないかと思います。

 

 

結果を出し続けることは困難

 

小学校での快進撃

 

自分の話で恐縮ですが、私、小学5年生の時の時に卓球を初めて、6年生の大会で個人優勝(市内トーナメント)、団体も優勝するような卓球少年団の団長でした。

 

正直、上り調子だったので中学校に上がってもすぐにレギュラーでした。

 

が、そこからが全然勝てなくなりました。

 

勝てなくなった理由は、

 

精神的な成長がなかったから!

 

自分より、強くて目標となるような先輩がいない。

 

つまり、成長することへの材料がない。

 

同じ少年団で他の中学校に別れた同級生は、強い先輩がいて部員も多くいたので、小学校の時は勝ったり負けたりしていたのが、中学校では勝てなくなりました。

 

しまいには、自分よりも技術的にも劣るような選手にも負けるような始末。

 

心理、精神の指導って

 

自分でも精神的に弱くなっているのはわかりましたが、そこに対して有効な指導をしてくれる人が見つからなかったです。

 

何かの本で読んだ、鏡の自分に向かって自己暗示する方法などを見よう見まねでやってみましたが、効果もなく、どうしたら良いかわかりませんでした。

 

最近、本屋に行くとスポーツ指導のプロでない人が、ある大学で指導し始めて成果を出したりする、という本が多く売られているのをみたことありますか?

 

人間誰しも、自分のことを自分自身で強くできるには限界があります。

 

ある程度のレベルに行くと他人の力が必ず必要となるんですね。

 

だから、プロスポーツには必ずコーチがいたり、個人的にトレーナーをつけている人がいるんです。

 

一般の人にもコーチをつける人

 

この流れが10数年前から当たり前になりつつあります。

 

コーチングという言葉聞いたことある人もいると思います。

 

最近、政府指導で始まった事業もあります。

 

女性社員の活躍推進をするためのメンター制度です。

http://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11900000-Koyoukintoujidoukateikyoku/0000106269.pdf

 

メンターとメンティーとの関係がここには書かれています。

 

少し違うかもしれませんが一言で言うと、部活の先輩後輩みたいなものです。

 

先輩は新入部員の世話をしますよね?

 

それを、一般の会社でもやっていきましょう、と言うもの(だと思います。)

 

メンターとコーチの違い

メンター = 導いいてくれる人

コーチ  = 自分が持っている力を引き出してくれる人

 

結果的に、両方とも個人が成長して行く手助けをして行くことになります。

 

手法が違うので、どちらがいいかをここでは述べることはしません。

 

ただ、昨年からのレジリエンス講師仲間の方が行なっているコーチング名の一つに

 

メンターコーチン

 

と言うものがあります。

 

コーチングだけでは、結果に到達できないと判断した時には、行動や考え方に対して質問されたら何かしらの提案を行なって行く手法。

 

コーチは、基本的に解決するのは自分と言うスタンスなので、助言は行いません。

 

あくまでも、自分の中にあるものを引き出すのがコーチングなんです。

 

航空自衛隊パイロット教育で行われていたある制度

これまた、自分の経験で申し訳ないですが、このこともお話ししておきます。

 

徒弟制度

まずは、その意味について以下のリンク先を参照してみてください。

 

徒弟制度(とていせいど)とは - コトバンク

 

昔の職人さんって、技術を伝承させるためにしっかりとした仕組みを作っていました。

 

日本では丁稚奉公ですね。

 

対番制度

対番で検索するとこんな記事が見つかりました。おそらく私の先輩にあたる人だと思いますが、リンクさせておきます。

 

大空を目指した男たち

 

対番制度とは、徒弟制度や丁稚とは若干異なるのですが、今でも防衛大学校や航空学生ではるづいている、教育システムの一つです。

 

新入隊員1名または2名が指定された先輩とペアになります。

 

ペアというと聞こえがいいですが、この関係が厳しいのです。

 

先輩は、この後輩の生活指導や心構えなどを教える義務があります。

 

また、後輩はその教えをしっかりと受け止めて実践していかなくてはなりません。

 

リンク先の例でも載っていましたが、日々の生活で対番ではない先輩から指導されたとします。

 

そうすると、その先輩が「対番にもこの件を報告しておけ!」

 

というんですね〜

 

そして、恐る恐る対番の先輩のところに行くと、また指導されたりするんです。

 

一粒で二度美味しくない、そんな生活を送るんですよ。

 

それで、二度美味しくないのは嫌だから報告しないでいたら、さらにことは悪い方向に進み、指導してくれた先輩から「お前、対番に報告したのか?」と詰問されて、再度怒られるんですね。

 

一粒で三度美味しくないことになります。

 

ということで、対番制度が自衛隊というよりも上下関係のあり方をみっちりと教えてくれました。

 

これで、かなり精神力が鍛えられます!

 

もし、対番制度が無くなったら

想像したくありませんが、かなりお利口さんのパイロットが育つはずです。

 

普段は、ものすごく能力が高い、素晴らしい人材が多く輩出されると思いますが、一方では、激変する状況に対応できるかどうか疑問です。

 

先ほどの対番制度だったり、先輩の指導は正直言って理不尽の塊でした。

 

理不尽を学ぶ

理不尽だ!と常日頃思って、不満があった新入隊員時代でしたが、今となっては良い教育をしてくれた、と思っています。

 

それは、この世の中は「理不尽」なのが常だから。

 

理屈はあるが、その理屈を作っているのは感情ある世の先人たち。

 

一人一人感情も性格も違うので、理屈も人それぞれ。

 

自分にとって考え方を異とする人もいるでしょう。

 

でも、ここでその世界の縮図を学ぶことは今となっては良い経験でした。

 

だって、自衛官の相手は、自国の人ではないから!!

 

この辺の話は、後日違う記事で書いてみます。

 

レジリエンスを垣間見る高梨選手の一言

 

さて、今回の主役である高梨沙羅選手の話に戻ります。

 

レジリエンス(折れない心)

 

心理が「折れない心」を身につける一つの要素になっています。

 

このことは以前お話ししました。

 

rescuej.hatenablog.com

 

心理の中で重要な一つが、物事の捉え方です。

 

簡単にいうと、どんな事象でも前向きに捉えることができれば、すべての経験を自分の成長に利用することができるようになります。

 

この考え方、聞こえはいいですが学んでみると身につけることも簡単です。

 

ただ、自分の思考の癖を客観的に把握して、見つめ直す作業が必要ですので一人ではできません。

 

誰かコーチをつける必要があります。

 

今回、高梨選手が大記録を達成したというニュースをテレビで見た後、ネットで見つけた記事を読んで、高梨選手の強さの源泉を垣間見ました。

 

彼女の強さは、その前向きな思考。ポジティブな思考が彼女の強さの秘密ですね。

 

ポジテイブな発言が出るということが、ポジティブな心理状態を維持している。

 

そして、大会では結果を出し続けている。

 

高梨選手の一言

 

ようやくここまでたどり着きました^^;

 

ここで、記事はリンクしているのですがその発言を抜粋します。

 

=ストーリー=

韓国での試合を終え、仁川空港から成田行きの飛行機に乗り込んだ高梨選手。

乗り込んでもなかなか出発しない。

どうやら、強風により離陸が遅れる模様。

一度航空機を降り、再度飛行機に乗り出発。

今度は、成田空港で着陸順番待ち。

結果的に、この近距離にも関わらず予定の7時間遅れで日本に到着

そして、帰国後のインタビューに高梨沙羅選手が答え内容が以下のとおり。

予定では12時に到着だったが、着いたのは19時過ぎ。飛行機で2時間ほどしか寝ておらずやや眠たそうな高梨だったが、堂々と「屋外競技なので、風に待たされるのは慣れてます」と言い切り、笑顔でトラブルを振り返った。指導してくれる中学校の先生も、お前は精神的に弱い、とは言ってくれるものの

 

高梨沙羅選手のセンスある一言

 

自分自身も競技では風を待って飛び出す。

 

今回の飛行機の遅れを自分の競技に比喩して表現して、しかも笑顔でトラブルを振り返ったとあります。

 

この余裕、素晴らしいですね。

 

高梨選手が強いはずです。

 

結果を出す前向きな思考 

折れない心 心理をお話ししてきましたが、前向きな考え方を身につければすべての人が成功するという方程式はありません。

 

ただ、成功している人は前向きな思考を持っているという、相関関係があります。

 

前向きな思考を持って、日々の生活を送ることによって、行動が前向きになり、不幸も自分の成長材料に変えていくことができるようになります。

 

折れない心は、この結果を出す前向きな思考を元に考えられています。

 

皆さんも、あらゆる分野で自分を成長させていこうと思っていましたら、結果を出してくれるコーチ、メンターを見つけて、自分の内面を見つめなおし、積極的な思考へ舵を切って見てはどうですか。 

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