山岳遭難でのヘリゴブター救助費用が有料化
以前から注目していた、埼玉県における山岳遭難での対応について、自民党県議団が条例案を提出するそうです。
公的団体がこの条例案を提出するにあたり、通らなくてはいけない役所が有りますが、どこかわかりますか?
国土交通省です。
航空機を使用するすべての規則は、この省で管轄しています。昔は運輸省と呼ばれていましたが、省庁合併で建設省と合体しました。
まだ、条例が可決したわけでは有りませんが、国土交通省が有料での捜索救助を容認したと報道されています。
でも、安心してください。
有料になったのは、ある部分だけです。
その部分とは、
燃料代です。
遭難場所が明確で、1時間以内で救出されたとして数万円で済むと、試算されています。
自衛隊の災害救助
私も、災害派遣で捜索救助の任務の後、報告文書を作っていたことがあるのですが、そこには燃料代も報告するようになっていました。
今回の任務でどれほどの費用がかかったか、記録を残していましたね。
自衛隊で使用している燃料代ってその時に初めて知りました。
意外と安い?
1リットルあたり、50円代でした!
これ、税金がかからないんですよ。
通常は1リットルあたり、20ー30円ほどかかるようですが、会計担当でないので詳しいことまではわかりません。
ざっくり計算
リッター60円として税金が30円、これに消費税を入れて100円としましょう。
県が保有しているヘリの燃費の詳細がわかりませんが、経験値的に1時間で600リットルとします。
もし、捜索救出で1時間で終えたとしたら、
600リットル*100円=6万円
となりますね。誤差があるので目安です。
6万円で命が助かり、ヘリゴブターに乗れるとしたら安いものです。(ちょっと不謹慎?)
自民党県議団の思い
でも、埼玉の自民党県議団はこの有料化の目的はお金をとることではないんですね。
登山をするにあたり、きちんと準備してほしいと思っています。
通常、登山計画を出し保険に入って登るのが推奨されてます。
まぁ、面倒くさくて登る人が遭難しやすいのも事実。
これを機に無謀な登山はしないようにして欲しいです。
自衛隊の災害救助部隊
航空自衛隊 航空救難団
特に航空自衛隊の救難部隊は、日本中どこでも救助に行きます。
海、山、都市部、いつでも対応できるように準備しています。
特に、夜間で遠距離の任務は航空自衛隊でしかできないことが多いですね。
那覇の部隊のみんな、いつもありがとうございます😊
レスキューパイロットの思い
それで、自衛官が救助に行く時にどのような思いでいるか、今回紹介します。
助けたい
ただその想いだけです。
私利私欲が存在しないんです。
ただ、欲があるといえば有ります。
レスキューパイロットの欲
それは、
県の防災ヘリや海上保安庁のヘリを出すくらいなら、俺らにやらせてくれ!必ず見つけて救出して見せるのに!
という欲です。
遭難情報が入ってきて、呼集され、出動する準備を整えていても、他機関で十分と判断されたら要請が来ません。
そう、要請が来ないと動けないんです!
深夜まで待機してて、結局要請が来なかった時はガッカリ(これも不謹慎?でも本音。)
お役所仕事的にいうと、他の省庁や地方自治体でできることは、責任を持ってやれ!という感じですかね^^;
長い文章にお付き合いいただきありがとうございました。
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