折れない心 ーrescue J guy's blogー

元航空自衛隊のRESCUEパイロットが自分のやりたいこと、自分が何ができるかを発見できるようになる、折れない心(レジリエンス)について4つの原則を中心にお話ししてます。また、航空関連ニュースに対しての個人的な感想や意見もアップしています。

折れない心を身につける  ー4つの原則ー その①

航空自衛隊のRESCUEパイロットが折れない心をお伝えしていきます。

折れない心コーチン

 

 

「折れない心を教えています」と色々な方と出会ってお話しする時、たまに帰ってくる言葉が、

 

「私、折れやすいんですよ。」

とか、

「僕、ポッキポッキ折れやすいんですよ」

など、皆さん折れやすいことを自覚しているようです。

 

 

が、私がお会いした人を分析すると、自覚症状がある人の特徴は・・・・・

 

 

    ☆折れない心を持っている☆

 

ということです。

このような方々は、前向きに何事も捉えているので、お仕事や日々の生活で新しいことを始めたり、何か改善しようと動かれています。

 

そのような生活をしていると、自ずとまっすぐに進めない道や障害物が現れ、その都度そこを乗り越えるために苦労されているんですね。

 

もちろん、口には出さなくてもこのようなことが起こっている人は、「あちらこちら」にいると思いますが、ポイントは口に出して言えていることです。

 

自分の中だけで苦労を背負い込むと乗り越えられるものの乗り越えられなくなります。

つまり、心が折れてしまうんです。

相談できる相手がいる。相談までできなくても、弱音を吐ける環境がある。それってとても大事なんですね。

 

だから、そのような方にお会いしたときには、「あなたはとても強い人です」とフィードバックして差し上げるようにしています。なにせ、自覚症状がなく自分は折れやすいと思い込んでいるのですから。

そこにあなたは強い心をお持ちです、と教えてあげるだけでさらに強うなっていきますね。

 

折れない心、簡単にいうと短い言葉ですが、形にないものですのでやがりわかりずらいです。

そこで、折れない心を保つための原則的事項をお伝えしようと思います。

 

これは、私が前職にいた時に経験してきたことを体系化したもので、一般社会でいわゆる折れない心を保つためにはそうするか、というよりも

 

・究極的に厳しい逆境にも耐え

・そこから元の状態に回復し

・さらにその経験から成長する

 

ための、原則です。

 

私も知らず知らずの間に「折れない心」を身につけていましたが、逆境にぶつかるたびに心が折れていました。でも、そこで完全に折れずに耐え、元の状態に回復して、成長していたんですね。

ドラゴンボール

そんなイメージを持った人いませんでしたか?主人公の孫悟空は瀕死の状態になりながらも、戦いのたびにどんどん成長して行く。しまいには、修行段階で自らを究極に厳しい状態まで追い込み成長させていきました。

 

そんな孫悟空の成長モデルも、以下の4つの原則に当てはめて行くとすべて説明がつくのです。その4つの原則は次の通りです。

 

1 心理の原則

2 身体の原則

3 社会性の原則

4 精神性の原則

 

この4つの原則を家に例えるなら、【4つの柱】ともいえるでしょう。

家を建てた経験はないですが、柱が太く大きければ、立派で頑丈な家を建てることができます。

その一方、柱が細ければ強い風が吹けば、その家は傾いてしまうでしょう。

また、柱の1本だけが細かったり、太かったりすると、バランスが悪くなり倒壊する原因にもなりますね。

 

4つの柱、少しずつ太い柱にしなくてはいけないのですが、もっと重要なことがあります。それは・・・・

 

4つの【バランスを保つ】こと。

 

おそらく、一度家を建てたら何もなければ補強することはないですし、多少のガタがきてもそのまま住み続けますよね。

でも、大きな地震で家が倒壊したり、近所の火事の飛び火で自宅が終えてしまった時に、もっと強い家を建てておけばよかった・・・などと思うと思います。

 

幸いなことに、折れない心の柱は一度建ててしまっても、途中でどんどん太くできるんです。しかも、バランスが崩れているなと思えば、足りないところを太くできるんです。

 

【4つの柱】と【バランス】がとても大事なことであると覚えておいてください。

 

4つの柱を立てたり、補強する時にはそれぞれの特徴があるので、うまくすると簡単に立てられたり補強できたりします。先ほどお話しした、折れやすい人の特徴で、自覚症状がないことをお伝えしましたが、自分の強いところと弱いところの診断は難しんですね。

 

こればかりは第3者に聞かないと分からないのが痛いところです。

私は、この第3者を多く育てることが、皆さんの周りの人に折れない心を成長させることにつながることになると信じています。

もちろん、私自身が活動することも大事ですが、より多くの人に折れない心とはどのようなことかを理解していってほしいと思います。